20090902

 

8月23日、駅前スタジアムにおいて開催された紫星杯予選。
おれはこの大会に照準を合わせ、密かに渡米を繰り返してはネイティブアメリカンの長のもと、朝な夕な空を見上げグレイトスピリットの存在を感じ取ったり、動植物に例えた妙なあだ名を授かったり、バイソンに追いかけられたりしてきました。
「おいおいジャパニーズボーイ、まだ美術・文学なんてシケた武器にしがみついているのかい?いまニューヨークじゃもっぱらの流行は社パネ、これさ。地理に世界遺産にトレイン、おっと軍事も忘れないでくれよ!」
街で知り合った陽気なトムに勧められ始めた社会パネルも、なんとか使える武器にまで仕上がりました。

そして本番当日。トーナメントが始まってみると、確かに社会パネルを投げるプレーヤーが比較的多く見受けられます。しめた!とばかりに自分も準々決勝で社パネを投げ、苦手な芸能2セットを凌いで勝ち上がることができました。
「トムの言ってたことは本当だったんや!時代は社会パネルだったんや!」
歓喜するおれの精神に何者かが語りかけ、
「それでもお前の戻るべき場所はただ一つ……」
そして気付いたのでした。あの声はグレイトスピリットだったのだと。

続く準決勝では即決で美術・文学を選択し、『ナツァグドルジ』を引き当てるなどして2位通過。
「やっぱりおれの相棒は美術・文学だったんや!」
ごめんよトム。そういえば彼は元気にしているだろうか。友人と静かな湖畔のロッジに泊まるとか言っていたけれど、大丈夫なのか。
そんなこんなで紫星杯本戦への切符を手にすることができました。決勝の結果は2位でした。優勝はぽぽったーん(しろめしだよ)さん。彼が決勝で投げた武器も社会パネルでした。とにかく流行っているのは確かな模様です。

上の写真は何かというと、大会後に出かけた花火大会と最近購入した自転車。ブリヂストンのマークローザですが、このなんとも古臭いフォルムが気に入っています。松山もどちらかといえば、古臭さの残る街なので。