20081213

賢竜杯に備えるため密教系寺院で十万枚護摩行に勤しんでいたら、九万枚焼いたあたりで伝令が駆け寄ってきて「西千葉へ向かう交通手段をそろそろ確保しましょう。飛行機になさいますかそれとも新幹線になさいますか。あと前髪に火が移っているようですが」と言うので、燃え盛る炎の前でしばらく長考に入り、様々な要素を考慮に入れよく吟味した上で、おもむろに口を開いた。「いや、高速バスだ」 それから庭の池に走った。
ネットで適当に検索をかけると一万円前後で三つの案が浮上。うち最も安い九千円の便が「キラキラ号」という、あんまりな名前が冠されたバスだったので無論それに決定。半日を超える長さの移動時間にも震えが止まらない。思えば、近頃の俺はキラキラした気持ちというものを忘れてしまっていた。あの頃のピュアな心を。寝るときもテディベアを腕から離すことができない子だったのに。八重洲でキラキラ号から降りた時の俺は、きっとその気持ち、取り戻してる。福本伸行がマガジンで描いてる彼のような眼になってる。吐瀉物も光り輝いたりする。
それはそうと9日及び12日はフリーにしているので、東京をあちこち巡ってみたい。トーナメントでよく目にするあの店とかあの店にも行ってみたい。あわよくば誰かと知り会えたらいいなと思いつつ。