20090716

高校生の頃はなぜか世界遺産に多大な興味があって、親に頼んで講談社の『週刊 世界遺産』を定期購読していた。部屋にはモン・サン・ミシェルの巨大なポスターを貼っていた。もちろんTBSの『世界遺産』はほぼ毎週観ていた。
なのに今はQMA世界遺産関連の問題が出ても、ある程度有名なものでなければ初見では答えられない。いつか絶対にこの目で見てやるんだと息巻いていた、あの頃の熱い気持ちはどこへ。実際に肉眼で見たのはイタリアとバチカンの名所旧跡だけだ。
今そうした後悔に襲われているのも、押入れの衣類ケースから大量の『週刊 世界遺産』が出てきたからで、なんとなく戻すに忍びなくてぽつぽつと読み返したりしている。QMA対策の意味合いもあるから、不純な動機ではあるけれど。なんといっても「ヒューマン・ヘリテージ」のコーナーが面白い。その週ごとの世界遺産や所在地に縁のある人物を取り上げたコラムだ。マーク・トウェインとハワイの関連性など、これを読むまで知らなかった。
そしてやっぱりモン・サン・ミシェル。この浮き世離れした佇まい!
実際にはものすごく観光地化されているとか。でもそんなことは一切構わない。ここにいつか行ってみたいと思っていた。名物のオムレツを食べるんだと心に決めていた、のに。