20081017

賢竜の本戦出場を決めながら他の予選に出ることの是非について物議を醸しているようです。
自分も広島大会でそういう行動を取ったので関係者といえます。

なので書きますが、今切実に「出るべきじゃなかった」と思い返しています。規約の上で出ても良いとされており、また決勝まで勝ち進めるとはまったく予想していなかったので参加したわけですが、準決勝を終えてからの心境はただ重苦しい後ろめたさだけでした。
もちろん誰一人として直接悪意を向けられたわけではありませんが、あの場で起こりかけていたことの意味はその場の誰もが理解しており、かつその事実によって見えない何かから責められていると感じていました。もう二度とあんな状況に立ちたくはありません。

思うに、規約はそれに則った行動の有効性は保証してくれますが、そこで生じる感情の軋轢だとか捻じれみたいなものは誰も負うことができない。人は機械ではないので、ルールをとりあえず遵守しても憤りや自責の念までは簡単に消去したりできません。どこかに吐き出さざるを得ない。自分がもし逆の立場だったら、やっぱり「なんで出てきたんだ」と心のどこかで考えるでしょうし、もしかしたら仲間内でこっそりその思いを確認し合うかもしれません。
それを考慮していなかった、というより早々に負けるはずと踏んでいたわけですが、何にしろ参加すべきではありませんでした。少なくとも自分には「あれはルール上仕方のないことで、それにはこういう意図があって……」というような説明で他人の感情まで包みおおせるとは思えないのです。まして意に介さないでおけるような強心臓でもありません。

今後の予選大会には、観戦することはあっても参加することはないと思います。
ただ、この表明を通して何が正しいとか悪いとかを論じようというのでも、もちろんありません。