20090228

いきなり何を、と思われるかもしれないが、私はチョコレートが大好きだ。
家にはほぼ常時何らかのチョコレート製品がストックされているし、スーパーやコンビニに出回る新製品の情報収集および味の吟味にも余念がない。私がチョコレート売場で目を輝かせているのを見て、「そんなに好きならデパートで高級品を買えばいいのに」と言ってきた輩がいたが、両の鼻の穴に溶かしたチョコレート液をしこたま流し込んでやる一歩手前で踏みとどまった。そして穏やかに諭すことにした。

「いいかい、高級なチョコレートが美味しいのは当たり前なんだ。例外も無論あるがね。それよりも安価で買える商品の中には決して引けを取らないばかりか、そうした高級品に勝るクオリティを備えたものがある。それはひとえに企業努力の成果なのだよ。そうした一品を探し求める過程にこそ情熱を傾ける価値があるとは思わんかね」
「でもこないだ高いチョコ貰って嬉しそうにしてたじゃ……ふごッ!!」

そんな私がもう長いあいだ愛してやまないチョコレートは、森永製菓の『カレ・ド・ショコラ フレンチミルク』だ。今でこそシリーズラインナップも充実し、様々な場所で見かけるようになった人気商品だが、少し前まではかなり入手が難しかった。一枚一枚が濃厚であり、後味もいい。
しかしそれでもチョコレート製品としては高価な部類に入る。安くて美味しいのはモントワールの『口どけショコラ』だ。生チョコタイプにして100円を切る価格設定は素晴らしい。ただし最近あまり見かけなくなった。
ロッテが出している復刻版『Roots of LOTTE』は、板チョコとしては少々高いが美味しい。パッケージが紙ではないため熱を通しやすく、手に持っていると溶けてしまうので注意が必要だが、少し溶けかかったのもまた違う食感で、それはそれで楽しめる。


上記のチョコのどれかがあれば私としては満足だが、時おり立ち返ってしまうのは明治の板チョコに他ならない。ディスカウントストアで80円台。全てのチョコレートはこれを基準とすべきだろう。